夜に鳴く

オオーン

 

 

暗雲立ち込めるカイシャにいると、志望度が高かった企業の人事や役員の方々を思い出してしまう。顔も声もはっきりとは思い出せないけれど、優しそうな人だったなあ いっしょに働けたら楽しかっただろうなあ 背中に『可能性は無限大!!』って張り紙を貼ってもらえてたのかなあ 流石にこれは夢見すぎだけど少なくとも今より将来への不安はなかっただろうなあ …とまあこんなことがエンドレス。時間の無駄。女々しいしみっともない。実力がないから悪い。

でも、憧れていた、きちんとした会社に、私のようなクズが入社しなくてよかったなあとも思う。私なんかより相応しい人材はいくらでもいる。社会に貢献していかなければならない会社だ。私のような無能が一人いるだけで、純度が下がってしまう。日本のために頑張って欲しい。そっと祈る。急降下しているように見せかけたプライドは、ほんとうは尊大なまま。

私みたいな奴は、このまま逃げて逃げて、逃げて逃げて逃げて逃げて、山の深い所まで入り込んで、気づいたら一匹の野生動物と化してた、なんてばかなはなし、あったらいいのになあ。