敵前逃亡(不言不実行)

2017年が怖い。逃げちゃいたい。2016年の不安は年が明けても続いていく。冬の連休なんて、ほんの気休めにしかならない。待ちに待った時間のはずだけど、心につっかえができていてすっきりしない。この気持ちのまま、あっというまに出勤日になってしまうのだと思うと、それがまた憂鬱の種のひとつになる。2017年が怖い。私は私の人生が怖い。このまま向き合っていかなければならない、この暗くて重くて終わりの見えない感情が。結局のところ、自分を救い出せるのは自分だけだということを知ってはいたけれど、年を重ねる度にひしひしと思い知らされ、職場のトイレで、あるいは汚い自室で膝を抱えて呻くことしかできない自分が世界の誰よりも劣っているというかなしい実感だけが残る。私は名付けられた何者かになれなかったし、これからもなれそうにない。陸にあげられたさかなのような気持ち。みんなが眩しいからできればこのまま目を瞑ってしまいたいのだけど、そんなことは許されないし何かを為さねばならない。でもできないよ。わからないよ。泣いちゃう。泣かないけど。本当は泣いちゃいたい。許してほしいの。疲れちゃったよ。なんでみんなそんなにしっかりしているの。私は、これが精一杯で、余裕なんて全然なくて、上がり目も無さそうだし、良いところないし、もう頑張れない。周りについていけない。ごめんなさいしちゃいたい。逃げちゃいたい。でもそれをしてしまったら困るのは私だからしない。本当に見離されるまではよたよたと付いていくの。そこまでは逃げない。間違った方向に粘り強く喰らい付く。こんなふうにしか生きて行けそうにないです。2017年もきっとそんな感じ。せめて、首の皮一枚で繋がって、いけたらいいね。