インフレーション

 pcの変換機能がクソ過ぎて思わず機械相手に舌打ちしてしまったけれど、私を相手にした面接官もこんな気持ちだったのかなと思うとshineたくなりました。

 

 

 

 

 貯まりに貯まった不満や焦燥感は、私をやけ食いと散財という愚行に走らせた。後悔。冒してしまった罪は消えない。

 就活中は痩せると言ったのは誰だ?元々太りやすいうえに他に発散する術を知らないもんだから、私はどんどん醜くなる。三大欲求すらコントロールできない、なんて幼稚な悩み。

 本日お買い上げしたマニキュアは12本。全部で16kちょっとというなかなかの買い物上手だけど、貧困に喘ぐ大学生的には無駄な出費でしかない。下手糞ながらネイルアートが好きで、色のニュアンスがちょっと違うだけでもすぐに手が伸びてしまう。今年に入ってからはネイル用具関係の出費が多すぎる。いくらすぐに悪くなるようなものじゃないって言っても、自前の爪は全部で20本しかないし、うち10本は就活やらバイトやらでなかなか忙しい。多様な色のマニキュアを使いこなすセンスも持ち合わせていないから、まだ利用していない物がほとんどだ。そもそも爪なんて、ある程度の短さに整えられてさえいたら誰にも文句を言われないような部位なのに、なぜこんなに命を懸けてしまうのか。どうせならいい口紅やらファンデーションやらを買えばいいのに。マニキュアに捧げたお金をかき集めたら有名ブランドの顔面用化粧品を買えたよなあということに気付いて、でもやっぱりマニキュアが好きだしネイルは楽しい。自分の顔は鏡がないと見られないし、化粧しても変えようがない醜さだけど、手の爪はうつむけばいつでも自分で見られるし、私の手の形は悪くはないはずだから断然手間を掛ける甲斐がある。多くの人に注目され、不快を与えかねない顔面を改善する努力よりも、自分の欲求を満たすことを選んだ。でもいいじゃん。ちょっと頑張ったくらいじゃこの顔はどうにもなんないし誰にも期待されてないんだから、私は私の爪をきれいにしたいという気持ちを優先したい。私の生活は私のためにある。そう堂々と宣言してしまいたいけど、してしまったらきっと元には戻れない。本当にその生活を望んでいるわけではないのだ。

 孤独な欲求が膨張してくと、普通に笑うことが難しくなる気がする。そうして受け入れ先がまたひとつなくなる。私はそっちにいきたいのに、いつからねじ曲がってしまったんだろう。