待ち人は来ない

かわいくなりたいかわいくなりたいって毎日思いながらも、平日は地獄のような業務と向き合うので心がかさかさに乾いていく。感受性のないおんな。残業するごとにブス度は上がる、ような気がする。それも私だけ。飲み会の席での、見た目に関する軽い冗談にもこめかみがぴくぴくしてしまう。やたらと私が女であることを強調してくるのは年かさの人ばかりで、内側と外側がアンバランスになる。そうこうしている私は相変わらずブスで、かわいくなんてなれないうちに若さがすり減ってゆきそうだ。ひとりで泣いてたって白馬の王子様は来ないし、別に王子様じゃなくたっていいのに、ってぐずぐずしているだけ。ほしいものはあるけどきっと手に入らないから、私の中で流行っているユーモアくらいにしておくよ。待ち人は来ない。少なくとも今の私には。

 

 

 


道重さゆみ 『シャバダバ ドゥ~』(Sayumi Michishige[Shaba Daba Do]) (Promotion Ver.)

あと少しで当時の彼女と同い年になります。