女神の前髪

お気に入りのシーンだけを集めた過去を反芻しているのではいけないということ。

選びぬかれた記憶たち。思い描いていた風景ではなくても、確かに私を幸せな気持ちにする。その先の未来がないことを認めるには、後何日かかるかな。頭でっかちな自分のハリボテを守るのに精一杯で、現実を疎かにしてしまう。だからいつまでたっても女神の前髪は掴めない。