出力抑制

今のままじゃこんなに仕事したってどうしようもないと思ったり、でも誠実でさえいればなんとかなるのかもしれなかったり、とにかく何もしたくなかったり。誰とも話したくないし、いや、本当はみんなのことが大好きだけど私のことが好きな人なんてほとんどいないんでしょうと思ってるから黙ってしまう。あるいは空洞みたいな人間だから話すことが思いつかない。だから私の気持ちは伝わらない。相変わらずいい加減で不安定だ。いつでもどこでも泣ける精神状態なのに、誰も私に胸を貸してくれない。仕事中に悲しくなってトイレに逃げても、個室の天井を5秒見上げるとそんな行動を陳腐に感じてしまう。結局泣かずに事務所に戻る。直前までこみあげてきた涙はどこにいったんだろう。きょうを終わらせるための区切りもつけられないままに、むりやりあしたのために布団に入る。