浮世

 ちいさな楽しみはたくさんあるのに、肝心な部分は全く見通しが立たず、これじゃあ暮らしていけないと、さめざめと泣いてしまいたい気持ち。何をしても指の隙間から水がこぼれおちていくように、私の掌には残らない。今までの人生を試されるような難問に、今から何をしたら太刀打ちできるんだろう。なにもしたくない。今からじゃもう遅い。あきらめの誘惑がちらつく。なにもしないのとなにかに縋り付くのと、どちらを選ぶべきか。縋り付くとしたらなにをするべきか。期限はすぐ近くに来ているのに、私には選ぶ覚悟はない。

 

 

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 Gyao!で無料の鈴木先生を6話目まで見た。扱う題材は多感な23歳にはキツイものもあるけど、ああやって考える力を養うサポートをしてもらえたら人生の糧になりそう。子役がたくさん出演しているドラマは、若々しくて未来があってド素人からすると才能にあふれていて、見ていて楽しい。

 鈴木先生の恋人のOLさんがすごく感じのいい女性で、ファッションとかインテリアとかの好みも私にドンピシャで、こういうOLになって自活をエンジョイしたいのだけど、そもそも正職にありつけなさそうなことを思い出して悲しい気持ちになった。現実逃避が仇となる。

 私も生霊を飛ばしたい。作中の二人の美女なら兎も角、醜女の生霊を飛ばされた方はたまったもんじゃないという真っ当な意見は置いておいて。生霊を飛ばすしかアプローチの方法が思いつかない。自分の限りなくゼロに近い魅力に頼るより、起きるはずのない超常現象の方が信頼できる。いま生霊を飛ばしたい相手はよくわからない。完全連結まではいかなくともとっかかりが欲しい。日々の生活にハリを持たせる何かのきっかけ。無謀な望みですな。