みぎとひだりとまんなかと

今週のお題「選んでよかったもの」


 私には決断力というものが著しく不足している。人生の節目節目で、あるいは日々の細かな分岐点で、これまで決断を迫られることが度々あった。そのときの自分の選択を思い返しては溜息をついている。自分の選択に納得できないということ。それは自分を信頼していないということに繋がってくる。私は私を手放しては生きていけないのに、信じることができないなんて不幸としか言いようがない。でも、私がどうしようもないことは私が一番よく知っている。

 今、私は人生の岐路に立っている。選択肢は無限にあるわけではないけれど、決して少なくもない。ここで失敗したら巻き返すのは相当難しいように思える。私の努力と素質と縁と運と、決断力が全てを決める。見通しが立ったような立たないような、そもそもこの方向性に未来があるのかわからない。でも私が生きたい人生に近付くにはこの道が一番正しい。選んでよかったとあとで思えるように、私は今を過ごすしかない。万が一うまくいかなくても、選択を後悔しない自分になるために。