週末の終末

 日曜日の夜は毎週憂鬱だ。自分に課した課題を何一つ達せられないまま時間だけは次に進まなければならない罪悪感、自己嫌悪、焦燥感…。疲れてんだよ勘弁してよ、なーんて言い訳は誰も聞いちゃくれないし表に出しちゃいけない。年齢だけはご立派なのに内面は未熟なままの自分はなんて気持ちが悪いんだろう。

 鞄の中に白紙の状態の諸々が眠っていたとしても、明日の朝、自宅の玄関を一歩踏み出すまで私は何にも怯えずにいられる。しがらみなんてなんのその、おうちのなかの絶対的安心感はすごい。現実に知らん顔して、わたしはなにも責められるようなことはないですよという顔をして、テレビなんか見ちゃったりして。優雅にベットに横たわって。そして朝起きて、顔を洗って、着替えて、お化粧して、ご飯を食べて、歯磨きをして、日焼け止め塗って、靴をはいて、うちを出た瞬間から私は閉まっていた後悔を取り出して、内面を自己嫌悪でいっぱいにして、足取りが重くなる。でも□市に行かなきゃいけないし大学に辿りつかなきゃいけない。講義に出席しなきゃいけない。バスの中で全てを忘れるように熟睡して、目が覚めたらまた後悔。来週こそは過ちは犯さない、と決意するその光景はデジャヴなんかじゃなく、間違いなく先週とおなじものだ。明日もきっとこんな風に一週間を始める。そのことにとっくにうんざりしてきたのに、私は。